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設計演習D/E2010
enshu10.exblog.jp
みなさんにお知らせ
最後の授業でもお知らせしましたが、設計演習D/Eイヤーブックを今年度も作ります!
購入希望の方は、TA野村までご連絡下さい!
費用は、約3000円を予定しています。
詳細が決まりましたら、改めてお知らせ致します。

それでは、1年間お疲れさまでした!

設計演習TA
enshu10@gmail.com
# by enshu10 | 2011-04-10 18:18 | E05
第5課題 言葉 ⇄ 空間  text ⇄ space    空間についての記述と記述の空間化
自分の記憶に残る空間について、いったんそれを(注意深く)言葉に変換し、記述してください。あるいは、自分にとって印象的であれば、誰かから聞いた空間の話や、小説の中の空間等、自分以外の誰かによる、「空間についての記述」を出発点にしても、構いません。(空間→言語)
次に、そのテキストを(他者として)読んで、描写された空間を想像し、そこに感じる魅力や特性を引き延ばし増幅した上で、再度、目に見える空間として提示してください。(言語→空間)
(この新しいイメージは、当然、元の空間とは異なります。)

・ 例えば、自分がかつて住んでいた家や、見た建物。それを体験していない誰かに伝えようとする場合、(もし手元に写真やビデオがあれば、補助手段として使うにせよ)私達はその体験を言葉に変換して、説明を試み、共有しようとします。
・ こうして、言葉によって説明された空間は、今度はそれを聞いた受取り手の頭の中でイメージされることになりますが、それは必ずしも元の空間に一致せず、大抵、少し別の像を結びます。
・ 空間は言葉に変換されることで、いったん「見えなく(invisible)」になりますが、だからこそ、いかようにも妄想され、捏造され、拡張されます。(例えばイタロ・カルヴィーノの『見えない都市』やボルヘスの『バベルの図書館』が魅力的で、読者の果てしない想像を可能にするのは、それが絵でなく文字で提示されているからです。そして、しばしば小説が映画化される際、『イメージと違う』と感じるのは、100人の読者は100通りの空間を想像しているからです。)
・ しかしそれ故に、こちらの思い描く空間を、できるだけ正確に誰かと共有したい、と思う場合、言語では限界があって、「見える(visible)」形で、提示する必要がでてきます。例えば、設計者としては、クライアントに、模型やパースをつくって(同時に言葉でも説明して)イメージの共有化を図ります。
・ つまり、空間⇄言語の往復作業は設計する際には多かれ少なかれ行っていることですが、今回はあらためて、その行き来の過程を意識してください。往復の中での、振幅を楽しみ、言葉によって触発される新しいイメージの伸張と、それを今度は、空間として表現する手法を探ってみてください。

○ 中間提出: 12月15日(水)13:00 
元となる空間を描写したテキスト 及び 原型イメージ(27cm×27cm)
○ 最終提出: 12月22日(水)13:00
縮尺自由とする模型、テキスト、コンセプト・ドローイング。用紙自由。
# by enshu10 | 2011-04-09 23:59 | E05
川上絢子○○○○
川上絢子○○○○_d0158175_1717030.jpg川上絢子○○○○_d0158175_17163771.jpg川上絢子○○○○_d0158175_1716628.jpg川上絢子○○○○_d0158175_17154091.jpg


おばあちゃん家の階段。崩れてしまいそうな階段とそこにくっ付いてしまいそうな部屋。
山岸:先週は階段だけではない所も考えていたと思うが、今回は集中させている。ここに人がいるのはなぜ。これは果たして内観なのか。一回反転させているのか。
川上:階段と廊下と部屋だけで一回家を構成していえ、それを外から見ているというもの。
山岸:階段に張り付いている事物がある事によって単なるオブジェになっていない事がある。
山崎:前回から進む為に色々悪夢のように考えてみたらどうかと言ってみたが、悪夢にならずに素晴らしいものになっている。
古谷:おばあちゃん家の階段を記述する文章の表現がこの模型につながっている。自分が想像する階段とはまた違うけど、「部屋の中に混ざっている」「部屋や本棚を巻き込んでいる」という表現をした事が君の良さ。
# by enshu10 | 2011-04-09 23:58 | E05
渡辺めぐみ○○○○
渡辺めぐみ○○○○_d0158175_17213553.jpg渡辺めぐみ○○○○_d0158175_17203896.jpg渡辺めぐみ○○○○_d0158175_17201234.jpg渡辺めぐみ○○○○_d0158175_17194831.jpg


高校時代の通学風景を文字にしている。バスの中から見た風景。光や影の感じを捉えている。それを美術館という形で表現している。
山岸:不思議。斜めになっているのは魅力だが、よくわからない。内部の風景と外部の風景が等価で折り重なっているという感覚を基にやっているとするなら、異なる見せ方があったはず。
山崎:これは素晴らしい所までジャンプしたな。面白い。絵のかけ方が不思議で面白い。
古谷:あのバスに乗っていた感覚をどういう言葉で表現すれば、これにつながるだろうか。美術館のエスキスでじつはこれ「バスなんですよ」と言っただけでは伝わらない。どう記述すればクリエイトする事ができるのか、そういう表現を出来ている気がする。その表現を彼女が出来た事でこの模型にたどり着けた。成功した。
# by enshu10 | 2011-04-09 23:57 | E05
稲葉秀行○○○
稲葉秀行○○○_d0158175_17252248.jpg稲葉秀行○○○_d0158175_17244135.jpg稲葉秀行○○○_d0158175_17245772.jpg稲葉秀行○○○_d0158175_17272073.jpg


田舎のおばさんの家の空間体験。家の中に土間やテレビなどがある。奥に続いてくドア、どこにつながるか分からない廊下。内部の体験ではなく、全体を俯瞰したような体験性として表現。
山岸:これは俯瞰なんだね。真上では魅力的には見えないが、アクソメのように角度を付けてみるとどんどん廊下が続いていく感覚があって面白い。模型は土台サイズのここまでしか作って無いけど、それを感じさせる表現をもっとしても良かった。
古谷:模型を裁ち落としにした事によって続いていることが表現されているのは良い。的確な表現の方法をとっている。昔の日本の家の地面から少し浮遊している感じが伝わってきて素晴らしいが、もう一段上に行く為の言葉の記述が足りない。今は断片化したものの記述はされているが、これだけでは模型表現に繋がっていかない。
# by enshu10 | 2011-04-09 23:50 | E05